そっちゃそのたわごと

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【書評】ちきりん三部作の一つ、『自分の時間を取り戻そう』は老若男女問わず一読すべき

ちきりん著『自分の時間を取り戻そう』は誰もが読むべき良著です

突然ですが、「ちきりん」さんをご存知ですか?ブロガーさんの中では結構認知度が高い有名人で、ブログを生業とするプロブロガーの方です。そのちきりんさんの書籍、生産性に関する本を今回はご紹介。

この本は、同氏が書いた著作「自分のアタマで考えよう」「マーケット感覚を身に着けよう」に続く三作目の著書です。

『自分の時間を取り戻そう』の大まかな内容

どこにでもいる四人のストーリーから本書ははじまります

本書は、「デキる男、正樹」「頑張る女、ケイコ」「休めない女、陽子」「焦る起業家、有二」の四人のストーリーから始まります。様々なワークスタイルで働く彼らは、何かおかしいという葛藤を抱きながら、現状に不満を持ちつつ「頑張って」生活している割とどこにでもいそうな四人です。きっと、自分自身に当てはまると感じる人も多いと思います。

そんな彼らにはある共通の問題があります。それは何?というちきりんさんの問いからこの本は始まります。

問題の本質、それは生産性。

その問題とは、ずばり生産性の概念を正しく理解せず、また、生産性を上げようという発想になれていないこと。ちきりんさんは、この現状の問題点を指摘しつつ、生産性に関するよくある誤解を解き、生産性を上げるにはどうすればいいか、ということがちきりんさんならではの論理的で分かりやすい説明で書いています。

この本には、『生産性』に関する話がひたすら書いてあります

前述の通り、この本には「生産性」の話がひたすら書いてあります。

この本、自分の時間を取り戻そう、というタイトルなのですが、そのためにこの生産性を上げよう!というのがちきりんさんのメインメッセージ。本当にそれだけなのですが、ちきりんさんのリサーチや考察がとても濃く、とても内容が詰まった一冊です。

また、どんな人にお勧めかというと、誰にでもおすすめ。人生の早いうちにさっさと理解しておくべき考え方である、「成長とは、生産性が上がること」というマインドが学べます。

そもそもの生産性の定義とは

ちきりんさんも本書でかなり丁寧にしつこく説明している生産性について改めて説明。以下は、その生産性の定義です。

生産性=アウトプット(生み出した価値)/ インプット(投じた時間、労力、資本)

工場のオペレーションでも、ホワイトカラー業務でも、家事も趣味も生産性はこの定義から測られます。この定義、なかなか理解してない人多いですよね。私の知り合いとかに、「生産性って何?」って聞いてみたのですが、なかなかこの答が返ってきませんでした。

ちきりんさんは現代の日本の現状を憂いている

日本人に生産性を上げようという発想がそもそもない

ちきりんさんが憂いていること、それは、生産性を上げようという意識が日本にまったくないこと。

例えば、最近ではフードチェーン店の現場で働く外国人の方、よく見ますよね。これは、国が積極的に留学生や在日外国人の働き手を誘致して、人材確保をしているからなのですが、ちきりんさんはこのやり方自体に問題があると指摘しています。

それは、インプットを増やして成果を上げようとしていることが問題で、生産性を上げようとしてないこと。このように、頑張ることを美徳として思考停止してしまい、生産性を上げようという発想自体になれない日本人(とそれを取り巻く風土)をものすごく問題視しているのです。他にも、時間をより多く投下して問題を解決しようとする残業なども似たような例です。

誤って解釈され続けた生産性という考え方

また、ものづくりの現場では過剰なまでの改善努力がなされていますが、ホワイトカラーやクリエイティブ系の仕事では、働き方改革で認知度は上がったものの、まだあまり生産性という言葉は積極的に使われません。

一部では「生産性を上げよう!」という声は出ているものの「がんばろう!」くらい抽象的で中身のないものです。

働き方改革が叫ばれてもう数年くらいは立っていますが、いまだに現場レベルで成果が上がっているとは思えないですよね。

生産性を上げるためにどうすべきか

上で述べたような状況が続くと、無駄な作業を強いられる、人的、社会資源の無駄遣い、あるいは有効利用がなされず、低生産社会としての道をたどることになります。

そんな状況を打開するために、本書の後半には、どうすれば生産性を上げられるのか、その基本的な考え方がかいてあります。

まとめ

いかがでしょうか。興味のある方は是非読んでみてください。紙の本でも電子書籍でも利用可能です。

日頃から仕事に忙殺されてゆとりや人生について考える余裕がない、目の前のことを処理するのに精いっぱいで全く余裕がないという人にぜひ手に取って読んで頂きたい一冊。ハウツー本ではなく、考え方を理解するための一冊です。